訪問着を着る上で必要なもの一式まとめ。持っていると便利な小物とは

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訪問着を着用する場面は、結婚式や改まったパーティーなどの他に、子供の卒業式や入学式、七五三やお宮参りなどがあります。訪問着は既婚者のフォーマルウェアとしての位置付けなため、多くのしきたりがあります。そのため、早めの準備が大切になってきます。そこで今回は、訪問着をきれいに早く着付けるために必要な小物と、用意しておくと便利な小物を見てみましょう。

訪問着の着付けで必要なもの

足袋

足袋は4枚こはぜのものが一般的です。結婚式などおめでたい席には、4という数字を避け5枚こはぜのものを用意する説もありますが、それほど神経質にならなくても良いでしょう。素材は綿のものが多く、最近ではストレッチ加工が施されているポリエステル素材のものもあります。 サイズは、いつもの靴のサイズが目安となりますが、靴のサイズを大きめにしている場合は測った方が安心です。 小売店や百貨店でお願いすると、採寸してぴったりの足袋を選んでくれるので、心配な場合は質問してみましょう。 長襦袢 着物には長襦袢が必要になります。長襦袢は、着物の下の下着、またはブラウス代わりになるもので、着物はジャケットや上着という考え方となります。 長襦袢の素材は絹やポリエステル、モスリンがありますが、ごわついた長襦袢だと、柔らかな着物特有の美しいドレープが阻害されてしまいます原因にもなるので注意しましょう。 また訪問着が、結婚式、卒業式など礼服としての着用であれば、長襦袢は白が望ましいです。 レンタルの場合は、訪問着のサイズに合わせた長襦袢をレンタルできる場合があるので、問い合わせてみましょう。 腰紐 腰ひもは、着付ける際の仮止めや、着物がはだけないためのベルトの役割を果たすものです。 長襦袢に1本、着物に2本、帯の仮止めに2本必要となります。その他、補正のタオルを巻くためにも必要になるため、6本あると安心です。 腰ひもは、着物のおはしょりをしっかり止めておく役割があるので、すべらない素材を選びましょう。 タオル タオルは汗ふき用だけではありません。着物を美しく着るための補正に使うことができます。 着物は洋服の作りとは違い、肩幅から裾までまっすぐ同じ布幅です。したがって、ウエストとヒップの差が大きい場合、着物特有のすらりとした美しさが出ません。 着物を美しく着るためには、胸の上にふっくらとした厚みをつけ、ウエストの括れをゆるやかにする必要があります。 着付けしやすく、美しい着物体型に補正するために、バスタオルやタオルを使うのです。 ふくよかな方でも、バランスをとるために補正が必要になります。 薄手のバスタオル、通常の大きさのタオルを2、3本用意しておきましょう。  

伊達締め

伊達締めは、着物の合わせの収まりをよくするために締めるものです。 腰ひもだけでもよいのですが、伊達締めを使うことで、合わせ部分を抑え、衿元の崩れを防ぎます。 着崩れは、衿元の崩れから始まります。 特に訪問着の場合、重ね衿をつけるため、さらに着崩れやすいものです。 伊達締めの素材は絹が最適ですが、ポリエステル素材のものもあります。 長襦袢と訪問着と、2本あるとしっかりとした着付けができます。  

下着

和装の下着として用意するものは、肌襦袢と裾避けです。長襦袢の下に着けるもので、肌襦袢は汗が長襦袢や着物に着くのを防ぐことができ、裾避けは足裁きを良くします。 通常は肌襦袢と裾避けを着けるものですが、季節によっては暑く、単衣の訪問着の場合は表に下着の厚みがひびいてしまうこともあります。 その場合は、着物スリップや肌襦袢と裾避けが繋がっているタイプのもので代用するとよいでしょう。

あると便利なもの

和装ブラジャー

和装の場合はブラジャーを着けなくても良いという人もいますが、着姿を美しく見せるためにも和装ブラジャーを用意しておくと重宝します。 ワイヤー入りの寄せて上げるブラジャーでは、腰ひもや伊達締め、帯枕の紐を前で結んだときに、ワイヤーが食い込んでしまいます。 また、ふっくらとした胸が帯に乗っている形が美しいとされるため、あまり胸を寄せて上げる必要はありません。 和装ブラジャーは、脇に流れた胸を優しく寄せて、ちょうど良い高さの位置に整えます。 補正機能がある和装ブラジャーもあるため、自分の体型に合わせた和装ブラジャーを選ぶと良いでしょう。  

補正

補正グッズは、胸やウエスト、ヒップに、着物が美しく着付けられるように補正するものです。 胸はデコルテのした辺りがふっくらとし、衿合わせが美しく見せます。 ウエストは、補正することでくびれをなくし、真っ直ぐに作られている着物を、シワを出さずに着付けられるようにします。 ヒップも、肉付きが少ないと後ろ姿が決まりません。ヒップに膨らみを出すことで、余計なシワを作らずにきれいな腰回りになります。 補正グッズがあると、タオルを巻き付ける必要がないため、簡単で時短になります。 体型に合わせて揃えておくと重宝です。

びょうじめ

びょうじめとは、伊達締めがマジックテープになっているものです。 結ぶ必要がなく簡単なので、着物初心者にも使いやすく、ストレッチ素材のため苦しくない着付けになります。 厚地で通気性に乏しいものもあり、季節によっては伊達締めの方が使いやすい場合があります。 用途によって使い分けると良いでしょう。

夏や冬に必要になるもの

ホッカイロ

着物は暑いと思われがちですが、実は冬は意外と寒いものです。 特に女性の場合、襟足や八ツ口、袖口が空いているため、そこから風が入ってきます。 洋装のように、風が通る口を閉じることができないため、屋外では寒いと感じてしまうのです。 そこで、ホッカイロを用意しておくと便利です。胸のあたりに入れておくと全体があたたまります。冷えやすい腰部分にもよいでしょう。 ホッカイロと共に、ショールで首を巻いておくと衿から風が入り込むのを防ぐことができます。 バッグに畳んでいれられる薄手のものを、ホッカイロと一緒に用意しておくとよいでしょう。

扇子

扇子は和装の夏のアクセサリーです。 ハンカチなどで仰ぐよりも 粋でおしゃれに移ります扇子は、帯の右側に持ち手を下にして差しておきます。男性の場合は後ろですが、女性は前が良いでしょう。 留袖では末広という扇子を差しますが、これは実用しないものです。したがって、訪問着で式に参加する場合は扇子はバッグや袂にしまっておきます。 小さく薄い扇子もあるので、式で持ち込む場合にかさばらないので便利です。ハンカチとセットで用意しておくと安心です。 日傘 日傘は夏の必需品です。帽子の替わりに夏の日差しを避け、暑さや焼けから着物や身体を守ります。 着物の色に合わせると、ファッションとしても統一感がでます。 上品な柄や色の日傘が一本あれば、洋装にも和装にも使えるので便利です。

まとめ

訪問着は、着物の中でも礼装の部類に入ります。したがって、昔からある着物のしきたりにある程度沿った着方の方が、いざという場面でも堂々としていられるでしょう。 訪問着の柄は、豪華な柄が裾と肩、袖に広がり、着ている方を美しく華やかにみせます。 とっておきの場面で着ることの多い訪問着。ただしい小物の準備ときれいな補整で、その日一番の和装美人を目指してください。

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