
結納は結婚前の両家にとって大切なものです。そんな結納のとき、女性の服装としてふさわしいのはどんなものなのでしょうか?
一番結納にふさわしいと言われている服装、それが振袖です。振袖は未婚の女性の正装です。振袖は普段の洋服とは違い、身のこなし、マナー、小物などに気を付けなくてはいけません。
大変だと感じるかもしれませんが、あらかじめ振袖を着た時の注意点を頭に入れて置けば安心です。そこで今回は、結納に振袖がふさわしい理由や、振袖を着た時のマナー、おすすめの髪型などをご紹介します。
結納や両家の顔合わせの服装に振袖がおすすめの理由

結納や両家の顔合わせには振袖がおすすめです。そもそも結納とは、結婚の約束を公のものにするために行う伝統的な儀式です。
結婚の約束を交わした証として、両家で金品を取り交わし、婚約を確かなものにします。結納を行ったことで、正式に婚約したことになる儀式なのです。
現在では結納を簡略化した略式結納や、顔合わせを行うことが多くなっています。しかし、両家の婚約の意思を確認する大切な場ですから、きちんとした服装がふさわしいのです。
結納や両家顔合わせにふさわしい格式の高い服装

振袖は未婚の女性が着る着物の中で最も格が高いとされています。袖の丈で大振袖、中振袖、小振袖に分けられます。
成人式で着る大振袖は未婚女性の第一礼装であり、結納や両家顔合わせと言った正式な場にふさわしい服装なのです。
残り少ない振袖を着るチャンス
先に記述した通り、振袖は未婚の女性が着るものです。結婚した後は、振袖を着ることはできません。
結納や顔合わせの食事会は挙式の約半年前に行うのが一般的ですので、結納後、挙式までの間に振袖を着るチャンスはとても少ないもの。結婚を控えた女性にとって、結納や食事会は振袖を着るラストチャンスなのです。
華やかな印象を与えることができる
振袖は色や柄も多く、華やかな印象を与えることができる服装です。特に大振袖は大胆に柄があしらわれることが多く、とても華やかなものです。
結納や食事会の主役は結婚を控えた二人。主役にふさわしい華やかさを出せる振袖は、場にふさわしい服装といえるでしょう。
振袖に合う髪型や飾りは?

結納で振袖を着る時にふさわしい髪型や飾りのポイントは「清楚」で「上品」であることです。成人式では華やかに「盛った」髪型を選ぶ方も多いですが、結納でそれはNGです。
これから結婚する相手の家族に会うのですから、ある程度落ち着きがあり上品な方が好感を持ってもらえます。毛先を巻き過ぎない、ボリュームを出し過ぎないように気を付けましょう。
美容院で着付けとヘアセットをお願いする時は「結納です」と伝えておけば、ふさわしい雰囲気に仕上げてもらえます。派手になりすぎないようにお願いしておきましょう。
結納では頭を下げてお辞儀することが何度もあります。前髪をすっきりさせておく、サイドはきちんとまとめておくなどするとお辞儀も美しく見えます。
髪の長い方は夜会巻きなどシンプルにまとめたアップスタイルがよいでしょう。髪が短い方でも振袖にふさわしくすることはできます。アップに出来ない長さなら、サイドを編み込みする、髪飾りを付けるなどするのがよいでしょう。
前髪や横の髪をお辞儀の時に顔にかからないようピンで留めておくのもおすすめです。髪飾りはあまり大きすぎるものは避け、低い位置につけると清楚に見えてよいでしょう。
振袖に合うメイクは?

振袖に合うメイクは「博多人形」をイメージするといいでしょう。振袖は普段のメイクとは違い、あまり立体感を出さない方が似合います。
ベースメイクはセミマットかマット肌で、普段より白くツルンとした肌をイメージして作るとよいでしょう。ファンデーションはツヤを出し過ぎないよう、仕上げのお粉をきちんとつけてください。
アイメイクは派手すぎないよう、ベージュやブラウンでナチュラルに仕上げます。アイラインはきちんと引くと印象的に見えます。まつげは切れ長に見えるよう、目じりをしっかりと塗るのがおすすめです。
唇には赤みのある口紅をしっかりと塗りましょう。自分の唇より少し小さめに輪郭を描くと、より振袖にふさわしくなります。ツヤ感は控えめにするのがポイントです。
男性も着物がいいの?
結納で女性が振袖を着る場合、男性の服装も格を合わせる必要があります。和服であれば紋付き袴が振袖と同じ第一礼装に当たります。
しかし、成人式で振袖を仕立てることも多い女性に対し、紋付き袴を持っている男性はほとんどいません。
レンタルすることも可能ですし男性の紋付き袴姿はとても素敵で写真映えもします。この機会にレンタルしてみるのもよいでしょう。
女性が結納で振袖を着る場合、男性はブラックスーツなどで格を合わせるのがよいでしょう。普段のスーツよりも格が高い服装にすると、女性とのバランスがとれます。
結納や両家顔合わせの振袖はレンタルがおすすめ!

結納や両家顔合わせの時に着る振袖はレンタルがおすすめです。結納や顔合わせは振袖を着るラストチャンスです。
振袖をお持ちの方であっても、成人式とは違う色や柄のものを着て写真に収めておくとよい記念になります。せっかくの機会ですから、自分に似合う振袖を選んでみてはいかがでしょうか。
結納や顔合わせでは、両家で食事をすることがほとんどです。慣れない着物での食事で振袖を汚してしまうことがありますが、少々の食べこぼしなどの汚れはレンタルでは想定内です。
一般的に多少の汚れであれば、特別な費用もかかりません。また、レンタルショップの中には着付けやヘアメイクがセットになったものもあります。手間もかからずとても便利なので、利用してみるのもよいでしょう。
まとめ
結納や顔合わせの服装に振袖がおすすめの理由や、振袖に合う髪型とメイクについてご紹介しました。
振袖は未婚の女性の第一礼装です。結納を行い結婚した後は、振袖ではなく黒留袖を着ることになります。
黒留袖は上品で格式あるものですが、振袖の華やかさは格別です。結納や顔合わせは振袖を着るラストチャンスになります。
振袖を持っていない方でも、手ごろな価格で利用できるレンタルもあります。ぜひ結納や顔合わせには振袖を着て、華やかで美しい姿を記念に残してみてはいかがでしょうか。