重要文化財 鎌倉五山第一位の建長寺

重要文化財がたくさん建長寺

建長興国禅寺（けんちょうこうこくぜんじ）は、鎌倉五山第一位の臨済宗・建長寺派の大本山です。鎌倉幕府五代将軍北条時頼が、建長五年（1253)に宗から来日していた高僧・蘭渓道隆を招いて建立したわが国最初の禅寺です。

【鎌倉五山とは】

鎌倉時代に中国の五山制度にならって鎌倉の禅寺に設けられた五大官寺のことをいいます。寺を格付けして管理することが目的でした。現在鎌倉と京都にそれぞれ五山があり、鎌倉は上から建長寺（けんちょうじ）、円覚寺（えんがくじ）、寿福寺（じゅふくじ）、浄智寺（じょうちじ）、浄妙寺（じょうみょうじ）となっています。

創建当時は,総門、三門、仏殿、法堂などの主な７つの建物が並び、49の塔頭(小寺院)を有するとても大きなものでした。何度かの火災で多くが焼失してしまいましたが、江戸時代に沢庵和尚により再建されました。

写真の三門は、国の重要文化財となっている建物です。安永4年（1775年）建立、平成17年（2005年）に重要文化財に指定されました。二重門（2階建て）のこの門は関東大震災で倒壊しましたが、その後再建されました。上層部は非公開となっていますが、宝冠釈迦如来像や銅造の五百羅漢像などが安置されているそうです。