悪縁と断ち切る駆け込み寺東慶寺

特集

2016.10.19

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女性救済の駆け込み寺

東慶寺（とうけいじ）は今から約720年前、弘安8年（1285）に北条時宗夫人の覚山志道尼が開きました。
ここは女性の側から離婚できなかった時代に、駆け込めば離縁できる女人救済の寺として「駆け込み寺」とも「縁切り寺」とも呼ばれてきました。

東慶寺で三年間奉公をすれば離縁できるという「縁切寺法」がありましたが、明治4年（1871）には廃止となりました。

現在では悪い縁を断ち切るご利益があるとして親しまれています。

近年には西田幾多郎、鈴木大拙、高見順、小林秀雄等著名人の墓苑があります。

東慶寺はたくさんの花が咲くお寺です。2月のウメ、3月の花モクレン、4月のサクラ、6月の岩タバコ、岩がらみ、花ショウブ、アジサイなどが咲きます。

東慶寺は鎌倉尼五山第二位です。
鎌倉尼五山とは鎌倉五山とともに尼寺（あまでら）の格式を表すため制定されたものです。現存するのはこの東慶寺のみで、あとは廃寺となっています。

映画の舞台に

2015年公開の映画『駆込み女と駆出し男』の舞台にもなっています。
井上ひさしの短編連作集『東慶寺花だより』という原作を映画化した作品です。
大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、キムラ緑子、高畑淳子、樹木希林、堤真一など、豪華キャストが出演しています。

あらすじ
江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎（大泉洋）は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが・・・

当時の東慶寺の雰囲気を見られる面白い映画ですね！映画を見てから訪れてもまた違った発見があるかもしれませんね。

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基本情報

住所神奈川県鎌倉市山ノ内1367
オープン時間定休日：無休 ※松ヶ岡宝蔵のみ月曜日（祝日の場合は開館）
【境内】8:30～17:00（11～2月は16:00まで）
【松ヶ岡宝蔵】9:30～15:30
【水月堂】 ※事前予約制
（平日）9:30、10:00、14:30、15:00
（土・日・祝日）9:00、9:30

拝観料
【境内】大人200円、小・中学生100円
【松ヶ岡宝蔵】特別展500円、常設展400円 ※小・中学生は一律200円
【水月堂】300円
電話番号 0467-33-5100
アクセス JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩3分