色無地とその魅力
無地の着物はどんなシーンでも着やすく使いやすいので1着持っていると便利です。
結婚式でも使えて、お葬式でも使える慶弔両用で使用できるものを選んでおくと良いです。
初めて着物を買うときには、無地がおすすめです。
無地の着物はおしゃれな帯をつけたいときにもとても便利で、柄の帯や明るい色の帯も無地の着物なら引き立ちます。無地の着物を選ぶ際は、淡い色、落ち着いた色を選ぶようにしましょう。そうすれば落ち着かせたい時の帯と華やかにしたい時の帯で雰囲気を変えることができます。
紬とその魅力
紬の魅力は何と言ってもその独特な風合いでしょう。
普通の絹糸とは違い、人の手で撚りをかけた太さが均一でない紬糸を使っているため光沢は鈍く表面に小さなこぶがあることが特徴です。昔は普段着に使われていたため着物としての格は高くありませんが、今ではおしゃれな外出着として着られています。紬を織るには大変な手間がかかるために、高額で取引されている場合もありますし、「きもの通」は「つむぎ通」と言われるほど着物好きの中でもファンの多い種類でもあります。何より耐久性が優れているため親子代々、何百年にも渡って大切に受け継がれていくことが紬の一番の魅力と言えるでしょう。
振袖とその魅力
振袖は未婚女性の礼装です。長い袖が特徴で、柄も華やかなものが多いのが魅力と言えるでしょう。袖が長いものから順に「大振袖」「中振袖」「小振袖」と呼ばれていて、「大振袖」の格調が最も高いとされています。
晴れの日に身に着けるためのものなので、その華やかさに着る人も見る人も心までも明るくなるでしょう。
明るいものからシックなもの、古典的な柄から和モダンまで、色もさまざまでデザインもたくさんの種類がありますので、どんな人でも自分に似合う着物に出会えるというのも魅力です。
小紋その魅力
紬が織の着物なのに対して、小紋は染めの着物です。普段に気軽に着られる着物ですが、お茶のお稽古にも着ることができます。総柄の物ととび柄の物があります。とび柄の小紋はお茶席にもよく映えます。小紋の中に江戸小紋があります。武士の裃の柄をつかった、鮫、角通し、行基、あられ、万筋は５役と呼ばれて格の高い着物になります。卒業式、結納などで着ることができます。紋がつくと、準礼装にもなります。紋の付け方にも格があるので、あまり高い格の紋の付け方をすると普段着にはなりにくいので、縫い紋か、紋なしにしておくと着られる場面が多く１枚あると重宝する着物です。他に野菜や扇など色々な柄があります。紅型染めも小紋の着物になります。小紋は、色と柄を楽しむことができる着物です。
訪問着とその魅力
訪問着は、留め袖につぐ礼装の着物です。衿、前身、後ろ身と柄が続いています。披露宴やパーティー、お茶会のお呼ばれには相手に失礼のない装いになります。京友禅と加賀友禅が主で花や風景など柄行きを楽しめます。季節感のない柄のものやグラデーションタイプのものは、着る季節を選ばないので着られる機会が多くなります。最近では、牛首紬や大島紬など無地の紬に柄を染め付ける訪問着が見られます。紬の着物なので格の高い場所には着ていけませんが、気軽に着られる訪問着です。
留袖とその魅力
留袖は既婚女性が着る着物の中で一番格式が高いものとされています。
一般的に帯より下の位置に模様があり、紋が記されている着物で、最近では丸帯ではなく袋帯を合わせることが増えてきました。
黒留袖と色留袖があり、特に地色が黒である黒留袖は身内の結婚式や仲人などの思い立場の方が着用するものです。
現在では、色留袖を比較的高齢の未婚女性が振袖の代わりに着用するケースもあります。
やはり着る場所が限られる既婚女性の第一礼装ということで、使われる縮緬も絵柄も特別な物という印象が強いものです。
晴れやかなハレの日に相応しく、着用する場合は帯の質にもこだわり上品に仕上げたいものです。
着るだけで背筋が伸びるような、その格調の高さが留袖の一番の魅力と言えるでしょう。
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