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お宮参り中に授乳出来る着物はある?授乳するための方法

特集
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赤ちゃんが生まれて1ヵ月くらい経つと、赤ちゃんと新米ママにとって、初のビッグイベントとなるお宮参りを迎えます。   日本の伝統行事ということもあって、比較的着物での参列を検討するママも多いです。しかし「着物で授乳が出来るのか?」という疑問が頭をよぎるのではないでしょうか。   本記事ではお宮参り中の授乳に備えてどんな準備をすれば良いのかご説明していきます。和洋装問わず、お宮参り中の授乳に不安が残らないようにしていきましょう。  

お宮参りに着ていく服装

お宮参りにママが着ていく服装について、どんなことに注意して服装を考えれば良いのか、授乳が出来る服を選ぶべきなのか、フォーマル度合はどうかなどを和装、洋装に分けてご説明します。  

和装

和装の場合、セミフォーマルの訪問着が好まれますが、人によっては訪問着よりも、ややカジュアルな付け下げを選びます。色合いは、新米ママらしい明るい色合いが良いでしょう。   帯はどちらも袋帯を合わせ、フォーマルさを演出します。お宮参りは祝いごとなので、縁起物やおめでたい柄行の着物や帯を選ぶのがよいとされています。   着物の場合、授乳は脇から行うことが出来るので、授乳服といった種類の着物はありません。しかし、実際に着物姿で授乳を行うのであれば、肌着の脇下の縫い閉じを切り開けておく必要があります。  

洋装

洋装の場合は、スーツやワンピースなど、フォーマルさが出るものが一般的でしょう。色目は派手すぎないもので、紺色、クリーム色、ベージュ色、黒色あたりがよく用いられます。   洋装で注意すべき点は、授乳が出来る服であるかということです。フォーマルで美しい洋服でも、授乳時、一旦服を脱がなくてはいけないとなるとお宮参り中の授乳が難しくなってしまいます。スムーズな授乳が出来るよう、授乳用の洋服か授乳しやすい洋服を選びましょう。また、赤ちゃんを抱いて足場の悪いところを歩く可能性もありますので、ヒール靴は避けるようにして下さい。  

着物を着ている時に授乳するのは難しい?

昔の人は、着物で生活をし、着物で子育てを行ってきました。授乳をする時も着物を着て行っていたわけですから、着物姿で授乳することは可能なのです。では、授乳の仕方ですが、大きく分けて3つ方法があります。   ●身八ツ口からの授乳方法 着物を身にまとうと、脇の下部分に縫い閉じられていない部分があり、これを身八ツ口と呼んでいます。この身八ツ口を広げ、そこから赤ちゃんに乳をふくませることで授乳することが出来ます。 この方法を用いると、胸そのものが着物の外に出て露わになることはないので、傍目からも授乳中だと気付かれにくいです。また着崩れる心配もないので、着物を着ている時の授乳方法の王道として認知されています。   しかし、乳や赤ちゃんのよだれで着物が汚れてしまう可能性がとても高いので、着物にハンケチを挟んでおくなどの工夫が必要になります。   前からの授乳方法 前からの授乳方法とは、着物の重なっている衿元を帯の上線まで大きく両サイドに広げて、胸を露わにして授乳する方法です。この方法は、前開きの洋服で授乳するのと同じ感覚で出来るので、授乳がやりやすいです。   しかし、思いっきり広げた衿元を元のような状態に戻すには着付けの知識が多少なりとも必要です。ただ衿を合わせただけでは、歩いているうちにみるみる衿が崩れ、胸元が露わになる可能性がとても高く、着崩れを起こしやすいという難点があります。   ●片袖脱ぎの授乳方法 時代劇で侍がここぞというシーンで片方の肩を露わにすることがありますが、まさにそのような状態で授乳するやり方もあります。片方の胸が丸々露わになってしまうため、外出先でこの方法を取る人はほとんどいませんが、昔はよく用いられた方法でした。   しかし、男性の着物と違い、女性の着物の方が脱ぎにくく着付けられているので、片袖脱ぎするためにはそれ専用の着方をしなくてはなりません。以上の3つの方法が着物を着ている時の授乳方法になりますが、一般的な方法は①の身八ツ口からの授乳になります。   しかし、着物に慣れていない方や着物での授乳に慣れていない方が、いきなりお宮参りの最中に着物で授乳を試みても失敗に終わることが多いようです。「着物の時は、授乳はやめておこう」と最初から決めてしまっても良いでしょう。その時には代用品の粉ミルクを持参することを忘れないでください。  

授乳中のママがお宮参りに持っていく便利なもの

母乳パッド

母乳パッドは、授乳中のママのマストアイテムです。お宮参りに限らず外出中は予備も含めて携帯しておかなくてはいけないものです。洋装であれ和装であれ、外出中・お宮参り中に乳が漏れてきてしまっては、せっかくの晴れ着が台無しになってしまいます。忘れずに装着し、予備もバッグに忍ばせておきましょう。   

授乳ケープ

授乳ケープも授乳中のママのマストアイテムです。外出先で授乳をする時に、自分の身体の露出を隠してくれるものです。外出先で授乳が必要になるだろうという時には必ず携帯しましょう。 お宮参りは外にいる時間が短いから大丈夫と思っていても、念のため授乳ケープを持参することをお勧めします。  

タオル

どんなに飲み方が上手な赤ちゃんであっても口の端からよだれと共に乳が流れ出てくることがあります。そのよだれで大切な着物やドレス、スーツを汚さないようにするためにもタオルは必ず携帯しなくてはなりません。仮に授乳にタオルを用いなかったとしても他の場面でタオルが必要になることがあるかもしれないので、忘れずに携帯しましょう。  

神社に授乳室があるかどうかも確認しておこう!

お宮参り中であっても、授乳やおむつ替えは個室で落ち着いてしたいというママも多いでしょう。最近は、神社に授乳室やおむつ替え所が備えてついているところがあるので、自分たちが詣でる予定の神社にも、授乳室やおむつ替え用の場所があるかチェックしておいた方が安心してお宮参りを迎えることが出来ます。。  

まとめ

いかがでしたでしょうか。着物姿で授乳をすることは、出来ないことではありません。しかし、着付けや着物の知識が無いまま、着物での授乳を無理に行おうとすると、ママにも赤ちゃんにも負担が掛かってしまう可能性があるのです。   着物姿でお宮参りに出かける時には、「着物を着ている時は、授乳は出来ないし、やらない」と覚悟を決め、その時だけは粉ミルクで代用するのが賢明な判断と言えるでしょう。但し、お宮参りが長引くと授乳・搾乳していない胸はどんどん腫れ、最悪の場合は乳腺炎を発症しかねないので、出来る限り早めにお宮参りを切り上げられるよう、周囲に協力してもらうことも忘れないでください。 もし、最初からお宮参りが長丁場になることが分かっているのであれば、予め授乳しやすい洋服を選び、ママにとっても赤ちゃんにとってもストレスフリーなお宮参りに出来るよう心掛けましょう。(文字数:3009 内本文:2983

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