浴衣って色や柄や生地が豊富で、種類がたくさんありますよね。
選ぶのにも結構時間がかかったりして。でも下駄ってどうでしょうか?
この浴衣にはこの下駄でいいや!とあんまり見ずに決めていませんか?
筆者はまさにそんな感じでした。
でもそんな陰の薄い”下駄”にも実は種類があって、デザインも豊富なんですよ~!
浴衣を着る上で欠かせない存在の下駄♡
今回は色々な下駄について紹介していきますので、下駄の歴史や奥深さを学んでいきましょう!
下駄の形は大きく分けて3種類あります。
まずは二本歯の代表
【駒下駄】
下駄と言えば2枚の歯がある形が浮かびます。
一見歩きづらそうですが、履いてみると意外と快適!
二本の歯があることで重心が安定し、背筋がスッと伸びるんです。
なにより軽いので、カランコロンと良い音を奏でながら軽快に歩けちゃいます。
初心者向きで、毎日下駄を履いている方も駒下駄を好む方が多いようですよ♪
《
男性用》
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大角(おおかく)
最もスタンダードな形。幅が広く、横に倒れない安定感があります。
更に甲高や幅広といった様々な足の形にフィットしてくれるのも特徴で、
花緒の足当たりが優しく、痛くなりにくい部分も人気の1つです♪
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大下方(おおげほう)
大角と比べると少しスリムな印象。昔の江戸っ子は大きい足に見られるのを嫌がったそうで、
スッキリと見せるためにわざと小さい物を履いたとか。
大下方のスッキリ感が江戸っ子達に大ウケだったそうですよ!
●
真角(まっかく)
角を削っていない、真四角な形の下駄です。
人と違ったものが好きな個性派さん向けのデザインです。
大下方より更に幅が狭く、江戸っ子に「粋だねぇ~」と言われる事間違いなし!
《
女性用》
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芳町(よしちょう)
最もスタンダードな形。二枚歯のシンプルなデザインが、
初心者からベテランまで幅広く愛されています♡
クセがなく履きやすいので、歩き慣れやすい下駄です。
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相三味(あいしゃみ)
三味線の胴に似せたスタイリッシュな形です。
女性版の真角のようなイメージですが、角張っていても履きやすいそうですよ♪
昔の芸者さんが好んで履いていたそうです。
お次は、二枚歯の前歯がナナメに切り出されている
【のめり】【千両下駄】
”
千両”の由来は二つあり、横から見ると「千」の字に見えることと、
千両役者が好んで履いていたから、と言われています。
“のめり”の由来は、前歯が斜めになっていて踏み込む際に返りがいいことからきているそうですよ~!
昔から役者さんに好まれている お洒落な下駄です。
使っている木の量が駒下駄よりも多いため、駒下駄に比べると長持ちする特徴があります。
《
男性用》
●大千両(おおせんりょう)
下駄というと二枚歯のイメージですが、二枚の歯の前歯を斜めにカットした形です。
歩きやすいですが、やや重め。
下駄は前に倒して蹴るように歩きますが、この形はより前に傾きやすくなっています。
二枚歯の場合でも履いているうちに台が削れて、歯が斜めになり歩きやすくなっていきます。
千両はその状態を初めから味わうことが出来るというわけです♪
《
女性用》
●相小町(あいこまち)
美人のことを「~小町」というように、結婚前の若い娘によく履かれた下駄だそうですよ♡
前歯が斜めについているだけではなく、後ろの歯も台に沿って丸くついています。
木の量が多く少々重いのですが、下駄の中では持ちがいいのが魅力!
・重い→ご高齢の方には少し履きづらい。
・持ちが良い→歯が減らないため、あちこち動き回る若者にぴったり。
そんな理由から小町と名付け、若い娘に履かせていたそうです。
《右近下駄》
小判型で台にカーブをつけた、比較的新しい形。浴衣とセットで売っている下駄はこの形がほとんど!
裏面にゴムが付いているので滑りづらく、初心者でも抵抗なく履けます。
「近代の下駄」ともいわれ、下駄というよりもサンダルに近い履き心地♡
《舟形下駄》
草履型なので下駄の中でもきちんとしたタイプ。
最近人気がでており、見た目よりずっと軽くカジュアルな草履と同じ感覚で履けます♪
《日和下駄》
薄い差し歯の二本歯で、主に爪皮を付けて雨下駄として履きます。
なぜ雨下駄なのに「日和」と名づけられたかというと、昔は低い歯の下駄は晴れた日に履いていたそうです。
雨の日はもっと高さのある歯の下駄を履いていたとか。
時代が変わって高い歯の下駄は履かれなくなり、低い歯の日和下駄が雨の日用の下駄となったわけです!
《高下駄》
これを履いたら脚と腹筋がプルプルしそうですね~!笑
昔の高校生が履いていたそうで、高下駄=正統派ヤンキーファッションだったとか!朴は固くて減りが遅い分、重さもあります。
そのためしっかりした生地の鼻緒を付けるのが一般的。
写真の一本歯下駄は、山伏が修行のために履いていたものですが、最近は体幹や足腰を鍛えるなどトレーニング用として履くことが多いようです。
《ぽっくり》
底をくりぬいた、のめりの下駄。関西では「こっぽり」と呼ばれます。
七五三のお祝い履きとして知られますが、最近では成人式や結婚式にも見られます。
子供の頃、この形に紐が付いた遊具「ぽっくり」でよく遊びました。
この下駄が由来だったんですね!皆さん、ぽっくりで遊んだことありませんか??
まとめ
下駄のサイズはMサイズ23~24cm程度、Lサイズ24cm以上が目安になります。
1cmほどかかとがはみ出した状態で履くのが粋なんだそうですよ♪
メーカーや下駄の種類によってサイズに違いがあるので、必ずサイズを確認しておきましょう!
人と被らない自分の好みの下駄を履いて、“粋”な和装を楽しんでみませんか?♪♪
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