京都の名庭 世界遺産天龍寺

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天龍寺の曹源池庭園

天龍寺といえば、曹源池庭園の美しさが際立ち、京都の名庭としても有名です。曹源池という名は、「曹源一滴」という石碑が池の中から見つかったことに由来します。その言葉は、儀山和尚と滴水という若い雲水(後の滴水禅師)の逸話によるもので、水を無造作に扱う若い雲水に和尚はなぜ残りの水を庭木にかけてやろうと思わないのか、水を貰えば庭木は喜ぶし水も無駄にならないと諭したといいます。そして、水のその一滴が大河となるように何事においても物を粗末に扱わないという教えは、禅の根源である言葉でもあります。前述のとおり、火災によってほとんどの建造物は明治時代後半以降のもので、国宝、重要文化財のものはありませんが、この曹源池庭園は特別名勝及び史跡に指定されており、当時のなごりを見ることができます。

曹源池の中央には、2枚の巨石を立てた龍門の滝があります。龍門の滝、すなわち龍門瀑とは中国の故事にある「登龍門」の由来で、鯉が三段の滝を登って龍になる様を表しています。通常の龍門瀑では、鯉を表す鯉魚石(りぎょうせき)が滝の下に置かれるのに対し、この庭園では滝の途中に鯉魚石が据えられています。鯉魚石とは、中国の故事「登竜門」にちなんで、滝を登り龍になろうとする鯉を模した石のことをいいます。そもそも「登竜門」とは、“中国黄河上流にある厳しい急流を登り切った鯉は龍になる”という伝説をもとに生まれた、成功への関門を意味する言葉です。鯉が龍へと変化するその過程を表すものとして非常に珍しいものです。鯉魚石は、修行僧が悟りを得るために歩まなければならない道の険しさを、命をかけて滝を登る鯉の姿で示しています。人間も観音の知恵を得る、すなわち悟るまで努力をしなければいけないということを日本庭園の形で教えています。この新しい庭園のスタイルは天龍寺の他に金閣寺でも見られます。


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住所:京都市右京区嵯峨天龍寺車道町9-2 2F

 

営業時間:09:00~18:00(最終返却17:30まで)

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基本情報

京都の名庭 世界遺産天龍寺
  • 京都府京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68
  • 3/22~10/20 8:30~17:30
    10/21~3/20 8:30~17:00
  • 075-881-1235
  • 市バスD3のりばから28系統「嵐山・大覚寺ゆき」で「嵐山天龍寺前」下車。下車後、徒歩5分。

アクセスマップ

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