祇園周辺 知恩院 八つ目の不思議

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知恩院の七不思議

知恩院1

知恩院の見所は多く、中でも有名なのが七不思議です。鴬張りの廊下、白木の棺、忘れ傘、抜け雀、三方正面真向の猫、大杓子、瓜生石という伝説を残しています。実はその他に八つ目の不思議ともいうべき逸話があることをご存じでしょうか。

八つ目の不思議?静寂の大梵鐘

知恩院には日本の三大梵鐘の一つに数えられる大梵鐘があります。僧侶17人がかりで撞かれる鐘の音は、4月の法然上人の命日、成人式、大晦日と年三回。静寂を打ち破る音を間近で聴けば、人間に108あるという煩悩も吹き飛ぶほどの迫力です。

ですが、この大梵鐘の鐘の音が一番身近で遠くなる場所があります。それはどこでしょうか?

答えは、アインシュタインによって出されています。

大正11年(1922年)、相対性理論で有名なアインシュタインはこの大鐘楼でとある実験を行いました。それは「鐘を鳴らした時、鐘の下ではどんな音がするか」という実験です。事前に様々な計算をした上で、アンシュタイン自身が鐘の下にもぐり、実際に鐘を鳴らさせました。この実験の結果は「ほぼ無音である」でした。鐘の外側では確かに音がするのですが、鐘の下では音波が相殺されてしまうので音が鳴らないのです。

八つ目の不思議の答えは、音波が相殺されて無音になる大梵鐘の鐘の中です。

さらに大梵鐘の逸話は続きます。時は第二次世界大戦、神も仏も関係なくあまねく金属を回収するこの令の前に、寺に釣り下げられた鐘は格好の餌食となり、実に9割以上が失われたと言われています。しかし重量は70トン、高さ3.27メートル、口径2.2メートル、この梵鐘を撞く撞木の長さは3.8メートルと日本最大級の梵鐘は大きすぎて持ち出すことができず、回収を免れたといいます。

知恩院の見所

知恩院の本堂に向かう石段の途中には三門(寺院の正門のこと)と呼ばれる門があります。一般的に寺院の門は山門と呼ばれるのに対し、知恩院の門が特に三門と呼ばれているのには理由があります。この三門とは、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表す「空門」「無相門」「無願門」、いわゆる三解脱門のことを表しています。

三門には扉がありませんが、これはどんな人間でも拒むことのない仏の慈悲の心を表すとされ、広く一般に開かれた仏教の象徴として存在しています。

また知恩院の三門は日本の現存する木造建築として最大級の二重門です。二重門とは、上下層に屋根のある門を指しますが、知恩院三門の上層部内部は驚くことに仏堂になっています。

この仏堂には、重要文化財である宝冠釈迦牟尼仏像が中央に、十六羅漢像が脇壇に安置され、飛龍や天女などを極彩色で描いた天井や壁が、そうした空間を囲んでいます。また、七不思議の一つである白木の棺もあります。三門の内部を見る機会は春秋の京都非公開文化財特別公開の二回です。


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基本情報

祇園周辺 知恩院 八つ目の不思議
  • 京都府京都市東山区林下町400
  • 9:00~16:30
    ※拝観受付は16:00まで
  • 075-531-2111
  • 市バスA1のりばから5系統「銀閣寺・岩倉ゆき」で「神宮道」下車。下車後、進行方向と反対方向に直進。徒歩12分。
    市バスD2のりばから206系統「祇園・北大路バスターミナルゆき」で「知恩院前」下車。下車後、進行方向に直進し、知恩院前の十字路を右折してそのまま直進。徒歩14分。

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