安国論寺鎌倉で最も美しいとされるお寺

特集

2016.09.29

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安国論寺の歴史

安国論寺が創建されたのは建長5 年（1253年）のことでした。日蓮が鎌倉入りして最初に道場をおこした岩窟がとなり、後の安国論寺となりました。この岩窟で『立正安国論』を書いたともいわれ、開山したのは日蓮ですが、この跡地に弟子の一人が安国論窟寺としたのが始まりです。安房の小湊で布教活動を進めた日蓮が、地頭との確執により退去して、鎌倉で最初に結んだ松葉ヶ谷の草庵の跡と伝えられています。同様の寺伝はすぐ近所の妙法寺（苔寺）と材木座の長勝寺にもあり、江戸幕府の判定により妙法寺が該当するとされましたが、根拠があるとは言い難く、真相は未だ明らかになっていません。

安国論寺の見所

安国論寺には日蓮と関わりのあるものが多く見受けられます。御法窟は、日蓮が最初の修行の場としていた窟です。また、境内にはかつて日蓮に反対する勢力による焼き討ち事件「松葉が谷の法難」が起こりました。「松葉が谷の法難」のとき、日蓮が白い猿に導かれて避難したとされる洞窟が南面窟です。安国論寺裏山に今もその形を残しており、その中には猿をかたどった石像が見られます。

安国論寺と日蓮

安国論寺は歴史だけでなく、鎌倉のお寺の中では自然の美しさで大変人気です。境内にある妙法桜、カイドウ、樹齢350年と言われるサザンカが天然記念物に指定されています。他にも春が来れば様々な花が参道を彩り、秋が来れば紅葉の紅葉が楽しめます。熊王尊殿の脇の階段を上がると日蓮が毎日富士山に向って毎日法華経を唱えたと言われる「富士見台」があり、そこからは富士山や鎌倉の景色を一望できます。自然観光が好きな方には是非足を運んで欲しいスポットです。

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