近江町市場 金沢の台所

近江町市場には約290年の歴史があります。元禄3年(1690年)に袋町の魚市場が、さらに享保6年(1721年)に犀川口の市場がそれぞれ近江町に移り、併合されました。これが近江町市場の原型なのではないかと考えられています。この頃から魚などの食料が揃い、庶民の台所として市民から親しまれてきました。
明治37年(1904年)には「官許青草辻近江町市場」の認可がおりました。しかし後に「近江町騒動」が起こります。大正12年から昭和7年に至る10年間にわたって続きました。この騒動は、近江町市場の小売業者と魚市場との間で闘争が繰り広げられたのでした。大正14年(1925年)、金沢市内初のアスファルト舗装が完成します。昭和21年の終戦後には貧しさで苦しむ人々のためにイワシを仕入れて販売しました。近江町市場は、昔から市民に手頃な価格で販売しようと思う人情見がある商店街でした。

平成21年(2009年)、近江町いちば館が創設、オープンしました。近江町市場のあるところを1階として、2階には和食屋、カフェなどの飲食店が並び、地下にはベーカリー、ドラックストアといった生活用品のお店まで揃っている大型ショッピングモールです。
ショッピングだけでなく、3階には子供達を遊ばせるエリアのちびっこ広場、5階は金沢近江町消費生活センター、介護労働安定センターがあります。公共施設としても親しまれています。

引用：https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b1/Omichyo_Ichibakan.jpg/280px-Omichyo_Ichibakan.jpg
近江町いちば館の情報
住所　石川県金沢市青草町88 近江町いちば館
営業時間　9：00～18：00
TEL　076-231-3323
定休日　無休

近江町市場にはなんと180以上店舗が営業しています。どれも金沢ならではの美味しいものばかり。中でも有名なのが海鮮丼です。観光客はもちろん、地元の人々からも愛されており、海鮮丼が食べられるいくつかのお店はどこもたくさんのお客さんで行列ができているようです。しかしそこまで人が集まるのはとても美味しい証拠です。旬の海鮮物をふんだんに使った海鮮丼は是非食べてみたいものです。