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宝筐院の歴史

宝筐院が建設されたのは平安時代の時です。白河天皇の勅願寺として建立されました。(勅願寺とは国家鎮護、皇室繁栄を祈願して建てられたお寺のことを言います)当時お寺のが現在と違い「善入寺」と呼ばれていました。南北朝時代に夢窓国師の高弟、黙庵周諭禅師が衰退していた善入時を復興させ、それ以降は臨済宗のお寺となりました。室町幕府の2代将軍である足利義詮は母の死後、参禅問答をしたことをきっかけに黙庵に帰依します。この時義詮がお寺の名前を「閑林寺」に改めますが、程なくして元の「善入寺」の戻されたそうです。貞治5年(1367年)、義詮の死後、8代将軍の足利義政の代にお寺の名前は現在の「宝筐院」と改められました。

並ぶ二つの石碑

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画像の石碑は、河内の国の南朝の武将、楠木正行と足利義詮のものです。
宝筐院には楠木正行もまた足利義詮と同じく黙庵に帰依していました。楠木正行と足利義詮は敵対しているもの同士でした。正平3年に起こった四条畷の戦いで、足利家戦いますが、正行は敗北しました。正行の遺言に従い黙庵はその首を宝筐院(当時善入寺)の敷地内に手厚く葬られます。その話を聞いた足利義詮は正行の人柄に感銘を受け、黙庵に自分の死後、亡骸を正行の石碑の傍らに葬るように頼んだと言います。この敵同士である二人の将軍のお墓が仲良く並んでいる場所も見所の一つです。

年中美しい庭園は必見

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一般の方に公開されている庭園は、晩秋から初冬にかけて庭中が紅葉によって真っ赤に染められて小さなお寺ながら迫力満点です。京都でも屈指の紅葉スポットです。紅葉のピークは毎年気温によって違うので予測不可能ですが、毎年見事な赤い風景を見せてくれます。観光客の入り具合はそれほど多くなく、静かにゆっくりと景色を堪能したい時におすすめの穴場スポットです。
また、紅葉はもちろん、他にも苔、桜、つつじなど様々な植物が生えており、夏には緑で生い茂った涼しげな姿、冬には雪景色といった絶景が見れます。どの季節に立ち寄っても美しい自然が思い出に残ること間違いなしです。


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住所:京都市右京区嵯峨天龍寺車道町9-2 2F

 

営業時間:09:00~18:00(最終返却17:30まで)

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基本情報

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  • 京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9
  • 9:00~16:00
    (11月 9:00~16:30)

    拝観料 大人:500円/小中学生:200円
  • 075-771-5725
  • JR嵯峨嵐山駅より徒歩14分

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