必見 夭折の天才絵師が遺した襖絵 智積院
安土桃山時代を代表する絵師たち
現在は、長谷川等伯一門の国宝障壁画の他、名僧の著作、有名画家による絵画作品など数々の宝物品が所蔵されています。
その等伯は、安土桃山時代を中心に江戸時代初期に活躍した絵師で、その時代を代表する一派であった狩野永徳の狩野派と肩を並べるくらいの絵師となりました。京都を活動の拠点としていた狩野派でありましたが、等伯は千利休を中心とした堺商人と交わることによって豊臣秀吉などにも近づいていき頭角を現しました。現在でも80点余りの作品を確認することができ、国宝や重要文化財に指定されているような作品もたくさん残っています。
夭折の天才絵師、長谷川等伯
長谷川等伯一門の国宝障壁画の代表作として、「楓図」「桜図」があります。「楓図」は等伯が作ったもので、息子の久蔵が描いた「桜図」の桜よりも太く力強い幹の描写が特徴的で、それを中心に据えた大図様式をとっています。その太くどっしりとした幹の周辺には、繊細で鮮やかな葉や秋の草花が緻密に描かれています。等伯は息子に先立たれ、この絵の一説には息子を失った後に描かれたといわれています。そのような当時の等伯の心情が、この絵に描かれた桜に反映されているのかもしれません。「桜図」は長男の久蔵によって描かれたもので、絵の中心には巨木がどんと描かれ、その左右には画面いっぱいに枝を広げた桜が見られるとても迫力のある作品となっています。その迫力の原因は、貝殻を砕いて作った「胡粉」を塗り重ねて桜の花弁が立体的に描かれているためです。それゆえ灯りを落とした状態でこの作品を見ると、暗闇に桜の花が浮かびあがって見えるそうです。他にも、水墨による詩情性に溢れた湿潤で大気的な松林を描いた「松林図屏風」など、現在確認されている作品は80点ほどあります。
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