自分を見つめなおす2つの窓 源光庵の角窓と丸窓
源光庵の2つの窓、角窓と丸窓
源光庵は、貞和2(1346)年に徹翁義亨(てっとうぎこう)国師が臨済宗の寺院として開創しました。その後、住職を務めた卍山道白(まんざんどうはく)禅師の手によって、元禄7年(1694年)に曹洞宗の寺院へと改められ、本堂が建立されました。当時、曹洞宗の教えが乱れており、卍山道白禅師は宗風を元に戻すべく、42年もの歳月をかけてついに復古しました。このことから、源光庵は「復古禅林」とも呼ばれており、楼門に掲げられた看板にはその別称が刻まれています。
源光庵の四角の窓は「迷いの窓」といわれ、そこから見える源光庵の紅葉やきれいな緑など季節に応じた美しい庭園の光景は、生・老・病・死など人生でのさまざまな人間の過程を表しているとされます。これらを角窓の4つの角で象徴しています。ここでは釈迦の四苦のことを指し、角窓が生老病死の四苦八苦を表しているのです。丸窓は「悟りの窓」といわれ、この丸に縁取られた窓からの光景は禅の教えを表現しています。偏見もなく、何事にもとらわれない、ありのままの自然なおおらかな気持ちを表現しており、「禅と円通」の心を表現しているとされ、丸い形は大宇宙を表現しています。
戦国時代の武士の魂も眠る場所
天井には、よく見るとところどころに血痕が付いていて、これは血天井とよばれています。慶長5年、京都の伏見で鳥居彦右衛門元忠軍の約1800人が石田三成軍と闘いました。その際に多くの武将が討死しただけではなく、生き残った全員も自刃し、そのときの流血が床に染みついたとされています。この血痕のついた床板は供養のために一部が源光庵に奉納されました。元々は床板でしたが、それを天井にあげて供養が行われ、血天井となったのです。
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