京都祇園の石畳散歩道　石塀小路

石塀小路の東山花灯路

入り口は2箇所あり、どちらにも石塀小路と書かれた街灯が立っているので、それが目印になるでしょう。石塀小路の両側には石塀が並び、足元には風情のある石畳が敷かれ、料亭や旅館、スナックが建ち並びます。塀の上からは趣のある松の枝がのぞくなど、いかにも歴史を感じさせる京都ならではの雰囲気です。昔の風情を残す地区として、伝統建築物保存地区に指定されているほど貴重なものとなっています。夕方から夜にかけては料亭や旅館の看板に灯がともり、更に情緒が深まるのでのんびり歩いて京都情緒を楽しむのにお勧めです。

春の京都で開催される一大イベントとして、東山花灯路があります。この東山花灯路は京都の新たな風物詩となることを目指して、2003年から「灯り」をテーマに始められたイベントです。京都を代表する寺社や歴史的建造物、街並みや散策路がLED電球を使用したあたたかみのある路地行灯で照らされています。このイベントでは、石塀小路もライトアップされ、東山の伝統的な町並みが露地行灯で照らされます。幻想的な世界に包まれた東山を見るために、散策客も多く訪れます。一番のおすすめポイントは、八坂の塔や石塀小路周辺のライトアップです。三年坂から東山のランドマークタワーとなっている八坂の塔に続く石畳の道には、夜でも入ることのできるお店がたくさんあり、京都の良き情緒あふれる風情を感じることのできる散策コースです。この石塀小路に並べられた灯路風景は、とても京都らしさに溢れています。また、東山花灯路に合わせて東山の社寺で夜の特別拝観も行われています。それぞれの建築物や庭がライトアップされて、こちらも幻想的な雰囲気をつくりだしています。