茶人の茶人による茶人のための寺院

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高桐院の松向軒と方丈の庭

高桐院2

高桐院は戦国時代の有名な武将の細川忠興が父の細川藤孝の菩提のために、1602年に京都の紫野に建立されました。開山は忠興の叔父である玉甫紹琮で、忠興の遺言により高桐院に忠興の歯が埋葬されたことから、それ以後は細川家の菩提寺として保護を受けることになります。また、キリシタンで有名な忠興の正室の細川ガラシャの墓が院内にあることでも知られています。

松向軒は、前述のとおり豊臣秀吉が1587年10月1日に開いた北野大茶会の際、三斎が作った松向庵を高桐院に移築したものとされています。しかし、一説によると松向軒は大茶会の際に作られた松向庵に基づき、高桐院創建時にそれを忠実に再現したものという説もあります。また、松向軒の部材は殆どが新しいもので出来ているため、当時の形式がどこまで残されているかも不明とされます。これらから、松向軒の移築、もしくは創建時期については諸説あるようです。

高桐院方丈の庭は、「楓の庭」と呼ばれています。庭一面が緑に覆われる新緑の季節もおすすめですが、一番の見頃は何といっても楓が色づく紅葉の季節でしょう。竹林を背景に、苔の緑と紅葉の鮮やかな色彩が生み出す美しいコントラストは圧巻です。また、緑の苔の上に舞い落ちた真っ赤な楓の葉が散りばめられているさまも見応えがあります。シンプルなつくりの庭だけに、紅葉の美しさが一層きわだって見える庭といえるでしょう。

忠興とガラシャの墓は高桐院内の春日灯篭にあります。春日灯篭は、元々茶人としての忠興の師である千利休が所持していました。これを譲るように秀吉から強いられた際、利休は自ら灯篭に傷をつけ要求を拒んだという逸話があります。利休亡き後、この灯篭は形見として忠興に譲られました。師の形見であり、茶人の心意気を刻んだ春日灯篭を忠興はこよなく愛したといいます。晩年、居城のある熊本から高桐院へ灯篭を運び、己とガラシャの墓石とするよう遺言し、その3年後に亡くなっています。


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  • 京都府京都市北区紫野大徳寺町73
  • 9:00~16:30
  • 075-492-0068

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