千手観音には手が1000本ない 三十三間堂の1001体の観音さまの秘密

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千手観音の手は1000本じゃない?!

三十三間堂1

千手観音は胸の前で合掌している2本の腕を除くと40本になります。その1本の腕には25の有界(輪廻の世界を25種に分けたもの)の人々を救済すると考えられています。「25の世界×40本の腕=1000」ということから、千の手を表現しています。千手観音は「千手千眼観世音菩薩」ともいわれています。それぞれの手に「眼」があり、千の手と目は全てを見通し、どんな人にも救いの手を差し伸べる広大無限の慈悲の心を表しています。

実は、現在の三十三間堂は創建当時の姿ではありません。後白河上皇が1165年に建てた後、1180年代に起こった源平の争乱で京都が戦場になり、法住寺は焼かれてしまいましたが、三十三間堂は難を逃れました。その後は源頼朝や代々の天皇・上皇により修理・保護されていましたが、鎌倉時代の1249年に起こった京都大火の際に焼失してしまいました。焼失を逃れた千体仏等の仏像をもとに本尊の再造と本堂の再建が進められ、1266年に完成し、落慶法要が行われました。京都ではその後も戦乱や災害が起きましたが、三十三間堂はこれらを乗り越えて現在までその姿を保っています。

観音像の中にルーツを探そう

三十三間堂3

三十三間堂には33の柱間があり、そこに1001体の観音像が安置されているとされます。この33という数は観音菩薩が33の姿に化身して衆生を救うことに由来しています。しかし、この33という柱間の数は内陣、つまり本堂の中から見た場合の数となります。実際には、本堂の周りには四面に庇の間が巡らせてあり、33の柱間の両脇に1つずつ計2つの柱間が増えるので、外から本堂を見た場合は35の柱間があることになります。また、1001体の観音像はそれぞれ表情が違うといわれています。これは再興時に、慶派、院派、円派といった多くの仏師のグループが関わったためであり、このうち約500体の観音像には作者の名前が刻まれています。1001体の観音像の中には、自分にゆかりのある人や会いたい人に似た像が必ずあると言われているので、じっくり見てみると面白いかもしれません。


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基本情報

千手観音には手が1000本ない 三十三間堂の1001体の観音さまの秘密
  • 京都府京都市東山区三十三間堂廻り町657
  • 2月~11月15日 8:00~17:00
    11月16日~3月 9:00~16:00
  • 075-561-0467
  • 市バスD1のりばから100系統「清水寺・銀閣寺ゆき」、D2のりばから206系統「祇園・北大路バスターミナルゆき」、D2のりばから208系統「東福寺ゆき」で「七条京阪前」下車。下車後、徒歩6分。

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