祇園舞妓さんのお仕事って
舞妓さんになる前にも修行が必要?!
舞妓さんは、京都の五花街で、舞踊、御囃子などの芸で宴席に興を添えることを仕事とする女性のことで、芸妓の見習い修行期間の若い女性を指します。この舞妓さんになるには、半年から2年ほどの仕込みと呼ばれる期間を経た後、1か月間、見習いさんとして半だらりの帯を締め、先輩の芸妓さんと共にお茶屋で実際の修行をします。この後、置屋の女将さんと茶屋組合から許可を得て店出しと言う儀式を経て舞妓としてデビューする事が可能となります。この見習い期間である仕込みさんは、舞妓や芸妓さんのお世話をし、その上で舞妓になる為の京言葉の練習や、師匠の所に舞のお稽古に出かけたり、朝から晩まで大変な仕事が続きます。また舞妓さんになっても、芸妓に向けて舞や芸事のお稽古に御座敷と、大変な生活が続きます。
舞妓さんになるための「お店だし」
仕込みさんから舞妓さんへなるためには「お店だし」という儀式が必要です。お店出しとは、舞妓へなるための修行期間を経て、お母さんからのお許しが出た仕込みさんが、晴れて「舞妓」として各お茶屋さんへご挨拶に向かう儀式のことです。この時、着物は黒紋付で、べっこうで作られた簪に銀のビラ簪を両側にあしらい華やかにします。また、店だしまでは短い帯だったものを、店だしから「だらり」と呼ばれる長い帯が着けられるようになります。お化粧も今までとは変わり、白粉に赤い唇で舞妓さんへなるために気を引き締めます。その口紅にも決まりがあり、舞妓さんになって1年未満の子は下唇にした紅をさせないことになっています。そして、襟足のおしろいは通常肌色が2本の線に見えるように塗られますが、店だしや特別な時にはそれが3本になるように塗られます。
舞妓さんってどんなことをするの?
基本的に舞妓さんは芸妓さんになるための修業期間です。そのため、唄、踊り、三味線などの芸事、着付けや化粧、会話、所作などの自分磨きを重ねていきます。また、お座敷へ上がれるようになると、お客さんが楽しめるように場を華やかに彩り、お酌をしたりお座敷遊びをします。そうして経験を積んでいくことによって、芸妓さんとしての力をつけていくのです。舞妓さんになると着用できるようになる簪も、年数、芸妓さんになる時期になるにつれて変化していきます。舞妓さんになりたての頃の花簪の花は小ぶりですが、年数を重ねるにつれて大きくなっていきます。また、芸妓さんへなるに近づくにつれて着物も簪も落ち着いた大人っぽいものに変わっていきます。
舞妓さんにお休みはあるの?
舞妓さんの修行時代、仕込さんの一日は朝の8時頃に起き、置き屋の女将であるお母さんや先輩舞妓であるお姉さんのお洗濯をします。仏様にお水やお花をあげたり掃除をしていると11時頃になり、やっと朝昼を兼ねた食事の時間になります。食後は休む間もなく舞や鼓などのお稽古に出かけます。お稽古が3時過ぎに終わり置屋に戻ると、お姉さんたちがお茶屋へ出かける支度を手伝います。出かけた後はお母さんの手伝いで夕食の支度やお使いがあります。お姉さんたちが帰って来るとお風呂の支度、着物をたたんで寝るのは12時・1時になることもあります。舞妓さん、仕込さんのお休みは月2日しかありませんが、その2日間もお姉さんたちがお茶屋に頼まれれば仕込みさんは休めません。また、それ以外のお休みは踊り会の後の数日、夏と正月に計2週間程度で、年間でも55日程度しかありません。給料はなく、生活費やお稽古代は置屋持ちで、舞妓になればお座敷でお小遣いをお客から貰えるようになります。それまでは休みは少なく、その都度お母さんからお小遣いを貰うという厳しい生活が続きます。
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