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伝法院通りのはじまり

浅草の歴史と文化の中心である浅草寺の門前通りとして、伝法院通りは早くから賑わい、歴史と伝統を培っていました。仲見世商店会とオレンジ通り商店会が結ばれた浅草伝法院通り商店街は、古くから浅草通りの裏通りとして賑わい、明治時代中期にはもう商店街の形を成していました。また、商店会も早く大正15年に成立しました。戦後、片側が接する伝法院にちなんで伝法院通り商店会という名称にしましたが、個性の豊かな専門店が多いという特徴をアピールするため伝法院通り専門店会と改名しました。さらに平成5年に浅草伝法院通り商店街振興組合と名を変え、商店街の活性化を図ることにしました。そして、平成17年に江戸の町並みを模した景観に造り替え、新たな出発をしています。

伝法院通りの見どころ

伝法院通りには、地口行灯や瓦化粧競などたくさんの見どころがあります。例えば地口行灯。「じぐちあんどん」という読み方をするそれは、よく知られた言葉、ことわざなどを、似たような言葉に置き換えたダジャレにして行灯に書き込み、街頭などに飾ることを言います。伝法院通りの街路灯には、その地口行灯が24面飾ってあり、年間を通して見ることができます。瓦化粧競は、伝法院通りにある店舗の屋根の瓦たちです。全部同じように見える瓦にも表情があり、例えば瓦の底が一文字に整えられ、上部に波のように反りがあるものは「一文字唐草」、瓦と瓦の間に模様の彫られた軒丸瓦があり、上部に波のように反りがあるものは「京花唐草」、他にもよく見れば、のし瓦や焼き方にもこだわりが見られます。

鎮護堂のおたぬきさま

明治維新のときに上野の山で彰義隊と官軍の戦いがありました。そこを逃げ出したタヌキが浅草奥山と呼ばれた浅草寺の近辺に住みついて、盛んにいたずらをしました。例えば、お寺の用人の娘に憑いて夜泣き蕎麦を20杯も食べるなどの奇行をさせるという具合で、困っ
ていました。ところがある日のこと、住職だった唯我韶舜僧正の夢枕にそのタヌキが立って、自分たちを保護してくれるなら、いたずらはしないで伝法院を火事から守りましょう、と取引をもちかけました。約束を受け、僧正が明治16年に鎮護大使者として祀ったのが、通称「おたぬきさま」と呼ばれる伝法院の鎮護堂のはじまりとされ、当初のお供え物は蕎麦だったといいます。吉原や玉ノ井が近くにあったため遊女やたいこもちに信仰され、今も芸能関係者による信仰があるそうです。

国の名勝、伝法院

伝法院は、住職の方々の休まれる宿坊、お客様をお通しする玄関、客殿、大小の書院、そして僧の中で最高の位と言われる大僧院(浅草寺貫首大僧正)様のお居間など、それらを総称して呼ばれる名前です。もともとは観音院や智楽院との名前もありましたが、元禄期以降「伝法院」と呼ばれるようになりました。庭園は約1万平方メートルの広さで、寛永年間に有名な小堀遠州により作られたとされています。自
然の姿を残す池や樹木があり野鳥も集まる静かな庭園で、池の周りを歩くにつれて変わる景色を楽しめる廻遊式庭園となっています。庭園は2011年から国の名勝に指定されました。園内には都指定有形文化財の茶室「天祐庵」や古墳時代の石棺などもあります。現在、庭園の公開はされていないそうですが、期間を設けての一般開放をされいてるそうなので、機会を見て訪れてみてはいかがでしょうか。

通りに隠れる江戸の盗賊?!

伝法院通りの東側の五箇所に、有名な「白波五人男」が一人ずつ、歌舞伎でお馴染みの姿で潜んでいます。白波五人男は泥棒を主人公とする白浪物で有名な河竹黙阿弥の「青砥稿花紅彩画」(通称 白浪五人男)に登場する五人の盗人です。弁天小僧が強請りに行った店で女装を見破られて開き直って名乗る「知らざぁ言って、聞かせやしょう…」などの台詞は耳なじみがあるかと思います。また、鼠小僧も屋根の上で千両箱を抱えるお馴染みの姿を見せています。こちらは歌舞伎以外にも様々な作品で、悪徳商人から盗んだ金を貧乏人に与える義賊として有名です。金を配った事実は無いと研究者は考えているようですが、実際に生存していた当時から、庶民の間にはその噂が流れていた有名人物で、捕縛されて市中引き回しのときは見物の人だかりとなったようです。義賊でないとしても、90箇所以上の武家屋敷を狙って金を奪ったとされるので、庶民には爽快感があったのではないでしょうか。


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