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振袖はブーツで可愛くなる!振袖のときにブーツを履くときの注意点まとめ

特集
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振袖を着られる機会は限られているからこそ、草履で古典的にきめるのか、ブーツで可愛くアレンジするのか迷ってしまう人も多いでしょう。   そこでこの記事では、振袖とブーツを合わせるようになったのはいつからなのか、また振袖×ブーツ、振袖×草履、それぞれのメリットについてご紹介します。  

振袖はブーツを履くことでハイカラな雰囲気に!

振袖を着られる女性は、未婚で若い年齢に限られています。若い女性の最も格の高い和装が振袖であるため、洋服のように頻繁に着こなせるものではありません。   一生のうちに着られるのは卒業式、成人式、親族の結婚式、結納など、多くても両手で数え切れるほどだからこそ、その着こなしには足元まで気を配りたいものです。   振袖の場合、足元は草履をはいて「和」の雰囲気で統一するという方法が伝統的です。しかし、あえて足元をブーツにして全体の着こなしにアクセントを加えるという方法もあります。   振袖を着る機会のなかでも、特に卒業式シーズンによく用いられる袴には、ブーツがよく似合うため、着用している若い女性の姿も目立ちます。  

いつから振袖にブーツを履くようになったの?

では、いつから振袖(袴)姿にブーツをあわせるようになったのでしょうか。それは、明治時代から大正時代にかけて始まった女性特有の文化だといわれています。   明治時代以前、女性が進学することはまれであり、多くの女性は今の大学生の年齢のころには花嫁として嫁いでいくことが一般的でした。   しかし、文明開化にともなって女学生が増え、それまで普段着として着られていた着物が、だんだん洋服へと切り替わっていったのです。   明治時代はちょうどその移行期であり、和の着物に靴だけ洋のブーツをとりいれるのが、女学生の間で「おしゃれ」として流行になり、現代にも受け継がれているようです。  

【ブーツ vs  草履 】それぞれのメリットを解説

ブーツのメリット①足元の防寒になる

ブーツの素材は合皮や本革であることが多く、これらの素材は防寒性に優れています。   卒業式や成人式は冬季に行われることが多いため、冬の肌寒い時期にブーツを着用することで、寒気から足元を守ることができます。   振袖はロングスカート同様、下半身が風にさらされると寒さが身にしみるため、ロングブーツは特に防寒に役立つというメリットがあるのです。  

ブーツのメリット②身長が高くなって綺麗に見える

草履でもかかとの高いものはありますが、ブーツはヒールの高さが草履よりも高いものも多く取り揃えられています。   そのため、特に身長が高くなく、振袖の着こなしに自信が持てない人でも、ブーツで身長を高く見せることができ、綺麗に見せることができます。   へアスタイルもボリュームアップされていて、振袖も存在感が大きいため、身長が高く見えるだけで全体のバランスがよく見えるのです。  

ブーツのメリット③個性的になる

伝統的なスタイルでは、やはりブーツよりも草履が選ばれるものです。ただ、「みんなと同じはイヤだ」「古臭いのはキライ」という人もなかにはいることでしょう。   そのような場合、草履ではなくブーツを選ぶことで、自分の個性を演出することができます。   ブーツのなかにも、レースアップブーツ、サイドゴアブーツ、エンジニアブーツなど、さまざまな種類があるため、どのブーツを選ぶかで、振袖もかなり個性的に着こなすことができるでしょう。    

草履のメリット①和の落ち着いた雰囲気を出すことができる</h4>

可愛らしい現代的な雰囲気よりも、落ち着いた昔ながらの雰囲気を演出したい場合は、ブーツよりも草履のほうが適しています。   振袖が古典柄だったり、落ち着いた色味だったりすると、ブーツの現代的な雰囲気よりも、草履の古典的な雰囲気のほうがマッチするでしょう。   振袖の「和」の雰囲気を大切にしたい場合は、伝統的な草履を履いて全体の雰囲気を合わせるのもよいでしょう。  

草履のメリット②フォーマルな服装になる

振袖は、未婚の若い女性にとって最も格の高い礼装です。そのため、親族の結婚式に参列する場合にも、ドレスよりも格が高いことから、フォーマルな雰囲気にマッチさせながら、会場に華をそえることができます。   結婚式のようなフォーマルな場では、振袖の格をさらに上げるためにも、カジュアルなブーツではなく、草履をあわせるのが適切でしょう。  

草履のメリット③脱ぎやすい、履きやすい

ブーツのなかには、レースアップになっていて、履くにも脱ぐにもわざわざしゃがみこむ必要があり、時間がかかってしまいます。   しゃがみこむ姿勢になると、振袖も自然と着崩れてしまいやすくなり、長時間振袖を着る場面では大変です。   草履の場合は、しゃがみこまなくても、少しかがむだけで脱いだり履いたりできるため、時間もかからず、着崩れの原因にもならないため、おすすめです。    

振袖のブーツを履くときの注意点

脱ぎやすいブーツを選ぶ

振袖を着こなす場合にブーツを履く場合には、しゃがみこまなくても済むような、脱ぎやすいブーツを選ぶようにしましょう。   ブーツの両サイド、あるいは片側がゴムでできているサイドゴアブーツなら、足を入れて、少し指を入れて履き口を調節するだけで、簡単に着脱することができます。   もしくはサイドにジッパーがついているタイプなら、少しかがむだけで簡単にジッパーの上げ下ろしができ、着脱もしやすいため、振袖を着ていても脱ぎやすいでしょう。    

フォーマルな場では草履にする

振袖に草履ではなくあえてブーツを履くのは、モダンな着こなしでとても可愛らしいものです。しかし、結婚式や成人式など、フォーマルな式典ではあまり好ましく思わない人もいます。   特にご年配の世代には、未婚女性が着脱時に脚をさらけだす可能性のあるブーツを履くことをよく思わない人もいるのです。   親族の結婚式など、フォーマルな場面では、おしゃれよりもしきたりを重視して、草履で着こなしたほうがよいでしょう。    

丈の長さに注意する

ブーツを選ぶ際に気を付けたいのは、ブーツの丈の長さです。振袖から脚が見えない丈にしましょう。   ロング丈~ミディアム丈なら、振袖から脚が見える心配がありません。しかし、35cmくらいのショート丈のブーツの場合、角度や動き方によっては生足やタイツが見えてしまう可能性があります。   脚が見えないように、ブーツを選ぶ際にはいろいろな角度から足元をチェックして選ぶことをおすすめします。    

まとめ

振袖×ブーツというスタイルは、明治時代から大正時代にかけて誕生した日本女性の着物の着こなし方であり、振袖姿が可愛らしく見えるだけでなく、防寒にもなり、個性を演出できるため、おすすめです。   ただし、フォーマルな場では草履のほうがふさわしい場合もあり、また草履のほうが落ち着いた和の雰囲気を演出できるというメリットもあります。   ブーツと草履のメリットを見比べてみて、また自分が着こなしたい振袖のイメージに合わせて、ブーツを履くか、草履を履くかを決めるとよいでしょう。

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