成人式に振袖を着る意味はあるのか?振袖の歴史、着用シーンまとめ

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成人を迎える女性は、ほとんどの人が成人式に振袖を着ますが、その由来や意味について疑問に思ったことがある方もいるでしょう。   毎年9割以上の女性が振袖を着て成人式に参加するため、一般的に「成人式は振袖で出席するもの」といった認識が定着しつつあります。   そこで今回は、なぜ成人式で振袖が着られるようになったのか、振袖の歴史や由来にも触れながら解説していきます。   成人式で振袖を着ようと思っている方は、なんとなく選ぶのではなく、振袖の意味をしっかりと理解した上で選んでみてはいかがでしょうか。振袖の意味、成人式に振袖を着る理由を知ることで、振袖選びにも熱が入ることでしょう。  

成人式に振袖を着る意味はあるの?

成人式の振袖姿が定番化して長い年月が経っているため、改めて「なぜ成人式に振袖を着るのか」ということについて考える機会は少ないでしょう。   成人式に振袖を着るようになったのは、成人の日が制定された1948年以降のことです。   元々成人の日を制定した理由に、「大人としての自覚をもつこと」、「20年間健康に生きて来られたことを両親に感謝すること」、「子供から大人への第一歩を、国をあげて祝すこと」といったものがありました。   日本の伝統的な衣装である振袖を成人の日に着ることで、「日本人としての自覚」、「大人としての自覚」の両方を認識させるということが、成人式で振袖を着る風習の始まりだったと言われています。    

振袖の歴史、由来、起源

振袖とは?

振袖は着物の種類の一つで、袂が長いものを指していいます。   「若い未婚女性の第一礼装」として用いられる着物で、成人式や卒業式といった祝い事で振袖を着る人が多いです。   また、振袖は礼装用のフォーマルな着物なので、華やかな帯結びを合わせ、結婚式やお見合いの席などでもよく着られています。   因みに、振袖には3種類あり、袂の長さによって大・中・小に分類されますが、詳しい内容については後述します。  

振袖の歴史

振袖の歴史は、江戸時代にまで遡ります。   江戸時代は小袖と呼ばれる着物の形が一般的でしたが、中期になると女性の袂が長くなり、振袖の原型のような形になりました。   一般庶民はやや袂の長い着物で過ごしていましたが、舞台上では美しい所作を見せるためにわざと袂を長くした着物が用いられていました。   この袂の長い着物はとても美しく、女性らしいという理由から一般庶民の間で大流行しました。   明治時代になると、振袖の柄行や色は華やかになり、今の振袖にとても近くなります。   この着物は長い袂が特徴的だったこともあり、「振袖」と呼ばれるようになり、今日の振袖の大元になったというわけです。  

振袖が未婚女性の第一礼装になった背景

袂の長い衣装は江戸時代中期以降に正式に子供や未婚女性の衣装になりました。   振袖は、未婚女性の身分を明かす道具にも用いられ、関所を通る際には未婚女性は必ず振袖を着ることが義務付けられていました。   しかし、普段の生活の中で袂の長い着物は勝手が悪く、自然と日常生活で振袖が着られることも無くなりました。   それでも踊りの世界だけのものに留めておくのはもったいないということから、振袖は特別な日に着る晴れ着となったのです。   また、江戸時代では18歳を迎えた女性は振袖の長い袂を切って留袖に改めることで大人として迎え入れられたといいます。一種の通過儀礼ですが、この通過儀礼が元で振袖はミスの礼装、留袖はミセスの礼装と考えられるようになったのです。  

振袖の種類

大振袖

大振袖、またの名を本振袖と言い、袂丈が110cm以上ある振袖のことをいいます。最も長い袂丈は花嫁衣裳の着物で、袂丈は125cmにもなります。   成人式で着られる振袖も大振袖に分類されますが、その袂丈は115cm前後とされおり、着る人の身長によって袂丈の長さも多少前後します。  

中振袖

中振袖は本振袖の袂ほど長い袂を持たない振袖で、袂丈は大体90cm前後となっています。 大振袖ほど袂が長くないため、大振袖よりも動きやすいのが特徴です。  

小振袖

小振袖は、大振袖、中振袖に次ぐ袂の長さを持つ振袖です。 袂の長さは80cm前後ですが、訪問着や留袖の袂の長さが大体60cm前後だということを考えると、短い振りを持つ振袖だということが分かります。  

それぞれの着用シーン

大振袖

振袖の中でも最も格調高い大振袖が用いられるのは成人式です。   大人としての第一歩を踏み出す女性を、華々しくサポートしてくれる着物として認識されており、成人式に本振袖(大振袖)を着るというのは日本の伝統になりつつあります。   成人式で着た振袖は、その後大学の卒業式や友人の結婚式などで再度用いられ、華やかな門出を祝うハレ着として活用されます。  

中振袖

中振袖は本振袖よりも袂が短いためか、大振袖ほどの華やかさはありません。そのため袴の下に着る着物として用いられることが多くなっています。   また、身長の低い女性のなかには大振袖を着ると袂が長すぎて引きずる可能性が高いということから、成人式で中振袖を着用する人もいます。  

小振袖

小振袖は、訪問着や留袖の袂よりもやや長い袂を持つ振袖です。主な着用シーンとしては、学生の卒業式が挙げられます。 大振袖で大人っぽさを出すのも素敵ですし、小振袖で可愛らしさを出すのも一つの手です。  

成人式の振袖選びならレンタルがおすすめ!

振袖と一口に言っても、袂丈の長さ、色、柄さまざまです。   せっかくのハレの日のための大事な衣装なので、失敗しない振袖選びをしたいという方がほとんどでしょう。   そうした方たちにおすすめなのが振袖のレンタルです。   流行を取り入れたモダンな柄ものから、王道の古典柄までさまざまな種類の振袖が取り揃えられているので、自分の気に入る一着に出会える可能性も高いです。   また、振袖着付けに必要となってくる小物や帯などもまとめて貸してもらうことが出来るので、準備に手間を掛けずにすむというのもレンタルの魅力になっています。   老舗の呉服屋にも素敵な振袖は置いてありますが、一度に見ることができる振袖の数は限られています。一気に色々な振袖を見て決めたいという方はレンタル振袖のお店を訪ねてみてはいかがでしょうか。  

まとめ

近年では、成人式が着物離れしている日本人に伝統の装いの良さを再認識させる良い機会にもなっており、成人式に振袖を着ることは伝統化しつつあります。   大人への第一歩となる成人の日を最高の気持ちで、最高の衣装に身を包んで迎えるためにも、振袖を着る意味を思い浮かべ、自分が最も気に入った振袖を選んでみてはいかがでしょうか。

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