振袖は帯選びで印象が変わる!振袖の帯を選ぶときの4つのポイントと注意点

卒業式や成人式、結婚式では可愛い振袖や上品な振袖を着て、思い出の残る行事にしたいと考えている女性がほとんどではないでしょうか。そのためどの振袖を選ぶのかを真剣に選び、インターネットで何度も調べていることだと思います。しかし振袖選びに夢中になるあまり、帯の存在を忘れている女性もいるのではないでしょうか。振袖は帯の色や種類、結び方で大きく印象が変わります。そこで今回は、振袖の帯を選ぶときの5つのポイントをご紹介します。  

ポイント①:帯の種類

袋帯

留袖・訪問着・振袖に主に合わせる帯が袋帯(ふくろおび)です。幅が31.2cm、長さが430450cmと幅も長さもあるタイプの帯になっています。 表裏の両面に模様があり、下記にご紹介する丸帯を簡略化したものでもあります。表地には柄があり、裏地は無地になるように仕立てられているため、軽くしなやかになって帯全体を締めやすくなるというメリットがあります。  

丸帯

昔は一般的に用いられていた丸帯ですが、幅広の帯を縦二つに折り、真ん中に芯を入れて仕立てられていることから、袋帯よりも重く着付けも難しい上級者向けの帯です。 現代では花嫁衣裳(白無垢)や、舞妓・芸子の衣装として使われる以外、あまり一般的ではありませんが、表裏の両面に柄があるため、豪華絢爛で重厚な印象を与えることができます。    

ポイント②:柄の種類

六通柄

胴に巻いた際に表に見えない部分は柄がなく、手先・前帯~タレ先までに柄が入っているタイプのものを六通柄といいます。前述した袋帯の大半がこの六通柄です。 帯全体に柄が入っている全通柄に比べて、同じ柄であれば帯の価格も全通柄の6割程度のため、求めやすいという特徴があります。  

お太鼓柄

帯を締めた時、お太鼓にした胴部分、タレ部分にだけ柄があり、その他の部分は無地になっているタイプの帯です。ポイント柄、とび柄とも呼ばれます。 着付けに慣れていないと、帯を締めた時にお太鼓柄を定位置に出すのに苦労しますが、慣れてしまえばこちらも全通柄に比べて求めやすく、日常使いしやすい帯です。  

全通柄

帯の一部に柄の入った六通柄、お太鼓柄に比べ、帯全体に柄が入っているのが全通柄です。 もちろんコストがかかっているためお値段は最も値がはりますが、さまざまな帯の結び方に対応でき、締め方にも多様性があるため、体型のふくよかな方でも締めることができます。  

ポイント③:色

着物が1着あったら、帯は3本あった方がいい……と言われますが、それは1着の着物を何通りにも着こなすことができるからです。手持ちの振袖を何パターンにも着こなすためにも、使える帯の色を覚えておきましょう。  

少し地味な色の振袖でも、あっという間に絢爛な印象に変えてしまうのが金色の利点です。 振袖だけではなく黒留袖や黒の訪問着にもぴったりで、1本あると冠婚葬祭でも重宝します。金色のトーンを抑えれば渋い印象になり、シャンパンゴールドのようにトーンを上げればゴージャスな印象になります。  

クリーム色

礼装時に振袖を着るなら、上述したようなシャンパンゴールドのように一般的に淡い色や薄い色が適しています。 しかし、金色ではどうしても派手になりがち、着物が主張するタイプの柄や色で、帯では主張したくない……という時に万能なのがクリーム色です。 クリーム色の帯で着物全体を落ち着かせることによって、上品で可愛らしい印象になります。  

黒・濃い目の紫や青

帯を濃い色にすると、着物自体が帯と同系色でなければ、帯を境目に上半身と下半身が分断されてしまい、どうしても背が低く見えてしまいます。 しかし、黒や濃い目の紫や青などの色は、背の高い人が身につけることによって、着物全体が引き締まり、逆にスタイルアップされた印象になるのです。 振袖でもこのタイプの色を用いると、ゴージャスな印象に仕上がります。    

ポイント④:結び方

帯はその色や柄だけではなく、結び方によっても大きく印象を変えるものです。一般的によく用いられる文庫結びだけではなく、正装として活用する留袖や訪問着にも使える二重太鼓結び、華やかな印象で振袖を彩る立て矢結びの結び方を覚えておけば、手持ちの帯もまた変わった表情を見せるでしょう。  

文庫結び

まず、手先を60cmほどとり、胴に2回巻いたら、端がみえないように紐で押さえます。 たれの先を左肩に乗せて、60cmほど大きさに羽根をとったら、たれの元をしっかりと開いて背に当てましょう。 枕を結び目の上にあてたら、前方で枕の紐を結い、羽根の前部分を枕の位置まで折りたたみます。 手先を下にして帯締めを掛けたら前できっちりと結びましょう。羽根を下ろして羽根の下から手を入れて形を調整し、前方で帯揚げをキレイにまとめて完成です。    

二重太鼓結び

正攻法で結ぼうとすると、平気で30分~かかってしまう二重太鼓結びですが、最初に二重太鼓を作っておくことで、数分で結ぶこともできます。 そのためには、着付けをする前日に手持ちの袋帯で「作り帯」を作ります。縦に二つ折りした帯の下側を三角に折って、その残りを右に折って、手先部分まで半分に折ります。 折った部分を50mmのダブルクリップで留めた部分の中心から右の方に、紐の長さの半分を取ります。 クリップのつまみを上げてその上に帯枕を上げると、この部分が二重太鼓になります。 次に、お太鼓部分をこの帯枕の上に乗せて、お太鼓の間に通しましょう。たれで帯締めをくるんでから、大きめの洗濯バサミ(物干し竿に対応するタイプ)で下からすべてを挟めば作り帯の完成です。 当日はこの帯を背負うだけですが、クリップと洗濯バサミをはずすのを忘れないようにしましょう。  

立て矢結び

まず、手先の長さを決めたら胴に2回巻き付けます。次に手の帯を一結びして巻きだたみをしましょう。 羽根をつくったら山ひだを帯幅の真ん中につくり、羽根に手を1回巻いて手先を中に入れます。 羽根を整えて帯を背に回したら、前板をいれて蝶結びを完成させます。ここからが立て矢結びになりますが、帯の左右から大きく羽根を出してひろげ、斜めに結んだら完成です。      

振袖の帯を選ぶときの注意点

背が低い人は振袖と同色の色を選ぶ

背が高い人の場合は、濃い色の振袖に淡い色の帯、もしくは反対に淡い色の振袖に濃い色の帯というように、振袖を帯の色が対照的になっても、むしろスタイルアップされた印象になります。 しかし、背の低い人が振袖と対照的な色を選ぶと寸胴な印象になってしまい、背もさらに低く見えてしまうものです。   背が低い人ほど、振袖を同系色の帯を選ぶことによって、全体の色調がまとまって背が高く、スッキリした印象になります。 背が低いことにコンプレックスを持っている人は、振袖の色に合わせた帯選びをしましょう。    

子どもにも代々受け継ぎたいなら古典柄を選ぶ

全通柄の帯は、一部のみ柄のついたタイプと違い、購入する場合は最も値が張るタイプのものです。 せっかく振袖を着るために帯もセットで購入する場合は、自分だけではなく、自分が将来持つかもしれない子どもに受け継ぐことを想定したい人も多いのではないでしょうか。   時代を選ばず、長く愛される古典柄の帯を選んでおくことで、着るものを選ぶモダン柄よりも、数世代にわたって受け継ぐことができるためおすすめです。    

結婚式に着用するなら桜柄は避ける

振袖は未婚女性の最高の晴れ着ですから、卒業式だけではなく結婚式などのお祝いごとにも着用したいと考えている人も多いでしょう。 しかし、もし結婚式に着ていく振袖を選ぼうとしている場合、桜柄は避けましょう。 「桜散る」という言葉から、桜のように挙式する夫婦も散ってしまう……という意味合いが出てくるため、結婚式では縁起の悪いものになってしまうからです。 特に春先の結婚式で、まれに桜柄の帯を着用している人もいますが、これは見る人が見ればマナー違反となるため、注意しましょう。  

まとめ

振袖を着用する際には、帯のタイプ、色、柄についてそれぞれ振袖との相性やTPOをわきまえた判断が必要となります。 帯のタイプは袋帯が一般的であり、帯の柄は予算と体型・希望する帯の結び方によって変えましょう。 また、帯の色は振袖との相性があり、洋服のようにコーディネートしないとせっかくの振袖も格好がつきません。柄物と柄物を合わせず、背の高低や魅せたい印象によって色選びを慎重にしましょう。  

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