浴衣を着るには帯が欠かせません。浴衣を着てみたいという気持ちはあるけど、帯の結び方がわからないし、着付けを頼むと高くつくし…という理由などから浴衣を敬遠してしまう人も少なくありません。帯以外はそれほど難しくないから、何度か練習すれば1人でも着られるようになります。帯は作り帯を使えば、紐をも結んで差し込むだけでいいからとても簡単です。作り帯の使い方とおすすめ商品を紹介します。
作り帯は胴に巻くものと、蝶結びや玉手箱結びなどあらかじめ形を作ってあるものと2つのパーツに分かれています。(メーカーによっては1つになっているものもある)胴に巻く方には紐が付いていて、1周させて紐を結ぶだけで結び目以外の帯は完成します。紐が付いているので、片方の手で帯端と紐を持ち、もう片方の手で帯を胴に巻いていきます。胴を1周するくらいの長さになっているから、ぐるぐる巻かなくてもいいのがメリットです。
巻いて留めるだけだから、ワンタッチ帯と呼ばれることもあります。自分で帯を結べる人は前の方で結んでからぐるり後ろに回すという方法を取ります。作り帯も前で結んでから、作り帯を差し込み後ろに回すというやり方をすることもります。やり方はメーカーによって説明が違うので、メーカーの説明を参考にするのが一番でしょう。
帯を後ろに回す際、衿が右前ということも忘れてはいけません。帯を左方向に回してしまうと、せっかく綺麗に合わせた衿がずれてしまうことが多いからです。左回りだと衿の合わせに逆らう形で回すことになり、ひっかりやすく崩れやすくなってしまいます。右回りにすれば衿の合わせに逆らうことなく綺麗に回せます。
目次
作り帯の着せ方
通常浴衣に使う帯は、長細い形状をしています。浴衣を着た後に帯を巻き、後ろで結ぶのが一般的です。浴衣はカジュアルなので意外に簡単に着られますが、帯にはちょっとしたコツがありしっかりとした生地で出来ているから、それを自在に操るには経験が必要です。着付けができる人は浴衣も1人で着られますが、仕組みを理解していないとかなり難しいと苦手意識を持ってしまいがちです。そんなときはあらかじめ帯を結んだ状態にしてある、作り帯を使えば帯の結び方がよくわからなくても1人で浴衣が着られるようになります。作り帯の着せ方を紹介します。胴に巻いて紐で結ぶ
差しこんで紐で結び帯で隠す
胴回りを1周させたら回してきた方の端を内側三角に折りたたみ、紐を結びます。紐をしっかりと結んだら、結び目や余った紐は帯の内側に入れ隠しておきましょう。本来は胴に巻き最後に帯を結んでいきますが、紐を結ぶだけでいいから浴衣を着た経験がない人にも簡単です。胴に巻くときズレないようしっかりと巻くこと、紐は解けないようしっかりと結んで内側に隠すことだけ注意すれば難しいところはほとんどありません。 動画ではマジックテープ式の作り帯を使用しているので、最初にマジックテープで作り帯を留めそれから胴に巻いていますが、差し込み式の作り帯は先に胴に帯を巻いてから最後に作り帯を差し込込むだけでOKです。メーカーによってタイプが違うので、マジックテープ式のものもあれば、作り帯の部分を紐で巻いて留めるタイプもあります。差し込み式は結ぶ手間もなく差し込むだけだからとても簡単でおすすめです。 自分1人で着られるのも作り帯のメリットですが、タイプによっては人に手伝ってもらった方が綺麗に着られることがあります。1人だけで着たいなら、一番簡単な差し込み式をおすすめします。胴に巻いた方の帯は端を三角に織り込みますが、帯の長さもメーカーによる違いがあります。巻き終わりが後ろに来ることもありますが、その場合は後ろの方で帯端を三角織り込むのであまり向きは気にしなくても大丈夫です。いくつかタイプがあるので、自分にとって一番使いやすいタイプを見極めることが大切です。おすすめ作り帯
黄色①:可憐蝶々 作り帯-黄×桔梗
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黄色②:可憐蝶々 作り帯-黄×薔薇
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帯に撫子を印刷しているように見えますが、実は織りで模様を描いています。上品な紫に白で撫子を織り込んでいますが、織り込まれている撫子は大きさや色合いが微妙に違います。折り目もそれぞれに変えているので、全体として見たとき撫子が立体的に見えます。全体的に撫子を織り込んで描いていますが、トーンを変えているから全体にスッキリとまとまっています。
規格は先程紹介した黄色い作り帯と同じですが、色が変わると印象がかなり変わります。同じ浴衣でも帯で雰囲気をかえるというのも面白いかもしれません。帯が比較的はっきりとしていて、柄も多めに入っているから、派手な浴衣に合わせるとケンカしてしまう可能性があります。この帯を合わせるなら、淡い色合いで優しい印象の柄がおすすめです。ピンク系なら優しげに、ブルー系なら涼しげに見えます。
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紫色:可憐蝶々 作り帯-紫×なでしこ
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ピンク:可憐蝶々 作り帯-桃×蝶
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赤色①:可憐蝶々 作り
帯-赤×桜
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赤色②:可憐蝶々 作り帯-赤×百合
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青色:可憐蝶々 作り帯-紫×七宝
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まとめ
浴衣の着方さえ知っていれば、後は作り帯を使えば1人でも浴衣が着られます。帯に手こずってしまい浴衣に苦手意識を持っている人も、一度作り帯を試してみてはいかがでしょうか。とても簡単なのにかわいく仕上がるので時短にもなりますし、崩れる心配もないから安心です。