多くの女性が振袖姿で参加する卒業式。卒業式は一生に一度しかないからこそ、どの振袖を着ていくのかをしっかりと吟味したいところ。そこで今回は、卒業式に着ける女性の袴について解説していきます。
成人式と卒業式の袴は同じでもいいの?
まず知っておきたいのが、「成人式と卒業式の袴は同じでもいいの?」という疑問についてです。これは振袖を現在持っている人、または成人式で振袖を購入したという人にとって非常に重要なことではにでしょうか。
結論からいうと、同じでも問題はありません。成人式では一般的に小振袖や中振袖、女袴を着用しているので、卒業式に同じ着物を着用していたとしても、基本的には問題ありません。
袴の歴史
袴が女学生の卒業式で着用されるようになった由来は、明治時代の女性教育にあります。女性向けのさまざまな教育機関が設営されるなかで、男性用の袴の着用が女性にも認められるようになったのことが始まりです。
その後、一時的に袴の使用が禁止されることもありましたが、明治時代に文明開化が進むことで、新しい文化を積極的に取り入れ、和装に回帰しようという動きが生まれました。
その結果、女性も袴を着用して授業を受けるようになったと言われています。
卒業式に袴を着用するときの注意点
事前にトイレに行っておく
卒業式に袴を着用する場合、事前にトイレに行っておくことをおすすめします。袴がずれてしまうと振袖も着崩れしてしまう恐れがあります。
振袖は自分ひとりでは着付けることが基本的できないので、着付けが崩れる行為はできるだけ避けるべきです。
女性のトイレは多数の人が並んでいることが多く、慣れない服装では転んでしまったり、むやみに人とぶつかってしまう可能性もあります。
また、トイレをするためには着物を持ち上げる必要があり、そのときに着付けがずれる可能性もあります。そのため、どのように袴を着用しながらトイレをするのかをしっかりと事前に把握しておきましょう。
防寒対策をしっかりする
卒業式は寒いなか、ずっと座っていることも珍しくはありません。そのため防寒対策をしっかりとしておきましょう。
特に振袖や袴を着ている場合は上からコートを着ることが難しいので、身体が冷える恐れがあります。また、足元が草履の場合は足先から冷たくなり、身体の体温が奪われていきます。
そのため事前に足用のホッカイロを購入したり、厚手の足袋や靴下を購入したりしておきましょう。
立ち上がるときに気をつける
卒業式では起立、着席という動作をするので、他人だけでなく自分で袴を踏んでしまうことがあります。袴を踏まれると着付けが崩れるだけでなく、最悪怪我をする可能性もあります。
おめでたい日に怪我をして、悲しい思い出にしたくはないですよね。楽しい卒業式にするためにも、袴の裾には十分気をつけましょう。
まとめ
振袖の色、袴の色が少し変わるだけで、振袖姿の印象は大きく変わります。上品な大人っぽさを出したいのか、可愛らしさを出したいのか。一生に一度の思い出に残る内容になるので、ぜひとも妥協せずにあなただけの振袖姿を見つけてくださいね♪