結婚式や卒業式、冠婚葬祭のシーンで着るイメージが強い袴ですが、茶道、弓道、落語などの準礼装として用いられていることもあり、最近ではお洒落着として着用されることも増えてきています。購入するとなるとちょっとお高い袴も、今はレンタルで気軽に借りることができるお店が増えているのも人気の要因に挙げられます。しかし、普段はなかなかお目にすることがない袴。レンタルするにしても万一着崩れた時どのように着付ければよいのか、分からない方が多数なのではないでしょうか。男性として一度は着こなしてみたい袴でも、着付けが決まってないと大きくイメージが変わってしまいます。今回はそんな男性用の袴の着付け方をご紹介します。
袴の着付け方
今回は結婚式、成人式、卒業式で着用される礼装用の紋付袴を例に着付け方法をご紹介いたしますが、紋無しの着物に合わせる袴でも、男の子の七五三の袴でも、男袴の着付け方は基本的にみな同じです。
01
足袋をはき、肌襦袢を着ます。
(Vネック
Tシャツで代用可
)
02
長襦袢
(半襦袢
)のえりの中にえり芯を通します。
03
長襦袢のえもん抜きにひもを通します。
(半襦袢の場合は不要です
)
04
長襦袢
(半襦袢
)を首元で合わせ、ひもでしっかりと結びます。
05
着物を着ます。長襦袢のえりが見える程度に着物のえりを合わせて、ひもでしっかりと結びます。
06
袴の位置を決めます。袴のすそがくるぶしあたりになるようにしましょう。
07
帯を巻きます。先程決めた袴の位置より少し上で、帯の端を肩幅くらいの長さを残して、後ろから前へ
2~
3回巻きます。
08
2~
3回巻いたら、帯がゆるまないようしっかりと結びます。
09
下になっている帯を
20cm位の長さに折りたたみます。
10
折りたたんだ帯を横にします。
11
上にある帯を折りたたんだ帯に巻き付けます。
12
2回位巻いたら、しっかりと締めます。
13
残った部分は帯の中へ入れて下に出します。これで帯は完成です。
14
着物と長襦袢のすそを帯の中に通して出します。
(半襦袢の場合は着物のみ行います
)
15
衿をはきます。衿元と袴の中心を確認し、帯が少し見える高さに合わせます。
16
前からもってきたひもを後ろの帯にひっかけるようにクロスさせます。
17
ひもをもう一度前にもってきて交差させます。
18
右側のひもを折り返して後ろにまわします。
19
後ろにまわしたひもをしっかり結びます。
20
袴の留め具を帯の中に差し込みます。
21
帯に袴をのせます。
22
後ろのひもを前にもってきて交差させます。
23
左側のひもを下のひもにひっかけて下から通します。
24
2回通したら反対側のひもを
10cm位の長さに折りたたみます。
25
折りたたんだひもを横にして、結び目の上に置きます。
26
上の紐を
2~
3回巻き付けます。
27
余ったひもを差し込み十字に整えます。
28
羽織を着ます。羽織のえりの後ろは半分におります。
29 完成!
胸の部分のえりを全て折り返し、羽織紐をつけて完成です!
まとめ
結婚式、成人式、卒業式等の冠婚葬祭のイメージが強い袴ですが、新年会やちょっとしたパーティなど、お洒落用としても着こなしてみてはいかがでしょうか。